『見えない矯正』 ②として、裏側矯正(舌側矯正)について説明いたします。
裏側矯正の最大の利点は、矯正装置が歯の裏側に付いているため装置が見えづらく人に気づかれにくいことでしょう。また、歯の裏側は表側に比べて唾液がよく還流するため、むし歯になりづらいとも言われています。
逆に欠点は、発音がしづらかったり食事がとりづらかったり、舌が触れるため違和感が生じたりすることです。
しかしこれらは、個人差はあるものの徐々に慣れてきます。また残念ながら表側からの矯正治療に比べて治療費が高いことも欠点の一つとして考えられます。
裏側矯正用の装置は、各社より沢山の種類の物が発売されていますが、当院ではTOP service Japan社のインコグニート(Incognito)を主に使用しております。
インコグニートはCAD/CAMテクノロジー(コンピューターによる設計・製作)を用いて患者さんの歯に合わせ矯正装置をオーダーメイドするため、従来の装置に比べて様々なメリットがあります。インコグニートは接着面積を広く取っているため一見大きい装置に感じますが非常に厚みが薄く、他の装置に比べ発音がし易いという利点があります。またオーダーメイドの装置のため歯の裏側との適合が良く、脱落しづらいです。更に治療に使用するワイヤーはすべてコンピューターの設計を元にベンディングロボットが曲げているため正確です。つまり装置もワイヤーもすべてオーダーメイドのため、よりシンプルなシステムとなり良い治療結果が得られやすいのです。
裏側矯正は、世界の中で欧州がもっとも盛んです。インコグニートは、欧州の国々で最大のシェアを誇っていることからも良いシステムであることが分かるかと思います。
次回以降、見えない矯正③として『マウスピースによる矯正』について書いていきたいと思います。
今日の担当は、副院長でした。
さいたま市浦和区の矯正歯科 浦和矯正歯科クリニック
2009年9月18日