「急にどうした!?」「気でもおかしくなったか!?」「…って誰?」とお思いの皆様、こんばんは。47歳年男さいたま市の浦和矯正歯科クリニック院長の三戸です。
ここ数年、アニメが好きです。もともと漫画好きです。アニメからコミックスに興味を持つ場合もありますし、コミックスがアニメ化されて観るようになったり、最近ではラノベからアニメ化されてコミカライズという三段活用もあったりとバリエーション豊かです。
何故「葬送のフリーレン」なのか
そんな訳で「葬送のフリーレン」なのです。どんな訳か訊かれると、空気感です。原作は5年ほど前から週刊少年サンデーにて連載中の大人気作品です。人気作品であればあるほど、自身のイメージする空気感が読者それぞれの中に完成されているため、アニメ化って結構難しいと思うのです。これがフリーレンに於いては完璧なのです。私にとってだけ完璧なのかとも思っていたのですが、アニメがこれだけ人気がある事を鑑みると、恐らく私以外の多くの人にとっても“完璧”だったようです。
オジ向けの空気感
物語は勇者の死から始まります。勇者(ヒンメル)、僧侶(ハイター)、戦士(アイゼン)、そして魔法使い(フリーレン)の4人で10年間にも渡る旅路の末、魔王討伐を成し遂げるのですが、1000年以上も長生きする“エルフ“であるフリーレンにとっては、とても短期間の出来事でした。その後50年の時が経ちヒンメルの死を迎えた際に、人間に対して興味を持っていなかった自分を後悔し、魔法収拾と人間を知るために再び旅に出るのです。フリーレンは見た目は少女ですが1000歳超のエルフですので感情の起伏が少なく、物語の空気感も非常に落ち着いています。もちろん魔族やその他との激しい戦闘シーンなどもあるのですが、この47歳のオジサンにとっては落ち着いた空気感がとても良いのです。
振り返ってみると、とても大切にされていたんだな…
フリーレンは旅の途中で、ヒンメル達と旅をしていた頃と同じシチュエーションに遭遇した際に当時を思い出して、特にヒンメルが大いなる愛情を持って接してくれていたことに気付かされ、温かい気持ちになります。
私もただの人間なのですが、この歳になりますと出会いよりも別れが増えてきまして、ここ数年でも父が亡くなったり医局の先輩や指導して頂いた先生が亡くなったりと、まあ悲しい思いもするわけですよ。そんな時にはどうしても在りし日を思い出すわけですが、当時は気付かなかったけれどとても大切にしてもらっていたんだなと、今更ながら実感させられるのです。
郷愁
さらにこの物語では登場人物の故郷への想いが重要なファクターとなっています。何らかの理由で故郷を離れなければならなかったり、あるいは故郷が無くなってしまったりと、それぞれが郷愁の念に駆られるシーンが散見されます。
私は故郷を離れて約30年。正直、若い頃は何にも感じませんでした。今更ながらの郷愁にも共感してしまうのです。
(昨日、遂に髪を切りに行けたのですが。担当してくれた美容師さんが青森県出身の方で、郷土の話をしただけで、そりゃあもう癒やされましたー。)
そんなわけで、この作品を観ると
「フリーレン様ぁ!」
という気持ちになっちゃうんですよね。
そもそも超人気作品ですが、超オススメでございますので、興味を持たれた方、ぜひご覧になってみて下さい!