『見えない矯正』③としてマウスピースによる矯正(クリアアライナー、インビザラインなど)について説明いたします。
マウスピースによる矯正とは、歯に装置(ブラケット)を接着する従来の治療法とは異なり、着脱可能な透明なマウスピースを用いる矯正治療法のことです。
マウスピースによる矯正の利点として、
装置が透明なため目立たない、
食事中は外すため自由に食事をすることが出来る、
装置を外して歯磨きができるので口腔内の衛生状態を管理し易い、
従来の装置に比べて違和感が少ない、
などが挙げられます。
逆に欠点として、
1日17~20時間以上のマウスピースの装着が必要で患者さんの協力が不可欠であること、
適応症が限られている(軽度の凸凹歯、わずかな空隙閉鎖、矯正治療終了後による後戻りした場合など)こと、
などが挙げられます。
歯に直接装置を付けるブラケットによる治療(表側矯正、裏側矯正)とは違い、マウスピースによる矯正では3次元的に歯を動かす(専門用語でいうとアンギュレーションやトルクの修正)、歯を抜いたスペースを閉鎖するなどの治療が難しいため、全ての歯並びにおいてマウスピース単独による治療ができるわけではありません。多くの方は、マウスピースとブラケットによる矯正を併用します。併用することによってブラケットを装着する期間を短くすることが目的です。やはり現段階では3次元的に歯を動かせるブラケットに勝るものはありません。
当院でも、マウスピースによる矯正治療は行っておりますので、興味のある方はご相談ください。
今日の担当は、副院長でした。
さいたま市浦和区の矯正歯科 浦和矯正歯科クリニック
2009年9月30日