髪を切りに行きたいのに、私が休みの日は何故か床屋も休業日って… 悲しい現象が数週間続いているモッサリ頭の、さいたま市の浦和矯正歯科クリニック院長の三戸です。
最近は学校歯科健診の話ばかり続いておりましたので(実は昨日も行ってきました。保育園でした。)、今日は大人の矯正治療についてのお話を。
大人の矯正治療について(浦和矯正歯科クリニックホームページ)
歯並び・咬み合わせはもちろん、口元にもこだわりたい!
21世紀の矯正歯科が革新的に進化した理由が、歯科矯正用インプラントアンカーを利用した治療の開発・発達でした。
矯正歯科はどんな装置を使った場合でも、基本的には歯と歯の引っ張り合いor押し合いです。大人の矯正治療では小臼歯(前から4or5番目の歯)を抜いて治療する可能性が高いのですが、せっかく歯を抜いて隙間を作ってあげても、その隙間に奥歯がずれ込んできてしまうと前歯の凸凹を治したり、前歯を後ろに下げて口元の突出(最近は口ゴボというらしいですね)を改善することができなくなります。
そのため奥歯が前にずれ込むことを防ぎ、歯を抜いてできた隙間を全て前歯の移動に使う事ができれば、その改善度を極めて高くすることができます。その際に使用するのが歯科矯正用アンカースクリューです。つまり、アンカースクリューと前歯で引っ張り合いをすることで、奥歯を全く前にズラすこと無く、前歯だけをフルに後ろに下げることができる訳です。
この効果は絶大で、御自身の治療前後をレントゲン写真で比較してお見せすると必ず驚き、そして大変に喜んで頂けます。
口元はどこまで後退させればよいの?
では、口元は下げれば下げるほど良いのでしょうか? もちろんそんな訳はありません。
美しい口元を手に入れるには、もう一つ大事な要素があります。それは診断時の客観的かつ正確な評価です。「なんとなく口元が出ているかも…」「少し下げれば良いかな…」という曖昧な判断ですと、満足な結果は得られないと思います。
この客観的かつ正確な評価をする手段がCDS(Craniofacial Drawing Standard)です。これは、前東北大学准教授の菅原準二先生が開発したテンプレート分析法です。テンプレート分析法は数あれど、評価する際の標準図形として利用することの妥当性が論文で証明されている唯一の分析法です。
菅原先生は恐ろしいほど優秀な先生で、Skeletal Anchorage SystemやSendai Surgery First等々、数々の治療法を開発した、世界中の矯正歯科医が憧れる著名な先生です(つい先日も、世界的な学会誌でMaster Clinicianに選出されておりました。日本人初です。)。
その菅原先生が開発したものの中で、私がもっとも有用だと考えているのがこのCDS分析です。元々は外科的矯正治療のために正確な顔貌の評価と治療ゴールを設定し、口腔外科医と共有するためのツールです。これが成人(高校生以降)の矯正治療では、強力な評価ツールになります。
現在、顔貌がどのような状態なのか、それに対して前歯をどれだけ移動させれば理想に近づくのか、患者さんもはっきりと認識することができるのです。
この治療では必ずマルチブラケット装置を使います
この顔貌を改善する治療では、インビザライン等のマウスピース型矯正装置は選択できません。理由は簡単。十分に治すことができないからです。
矯正相談で受診すると、「マルチブラケット装置でもインビザラインでも、同等の結果を得ることができますよ。」と甘い囁きで勧められる事もあるかと思います。 “その先生にとっては“恐らくその通りで、嘘をついている訳では無いのだと思います。 本当にどっちもどっちなのでしょう。
しかし、残念ながらその治療法では、私の設定する治療ゴールに到達することはできません。
2000年代までの東北大学は菅原準二先生を中心として、本当に世界最先端の治療を行っていたのです。2010年代以降は…。
本気で矯正治療をしたい方、ぜひ当院にお越し下さい!
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当院はお子様から中高年まで幅広い年齢層の歯科矯正治療に精通している矯正歯科単科専門開業医院です。男女2名の歯科医師が、日本矯正歯科学会認定医としての技術と、歯学博士としての知識で、皆様の歯並びの問題を解決いたします。
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