舌側矯正(見えない矯正)舌側矯正

インコグニート

舌側矯正とは、歯の裏側(舌側)に装置をつけて歯並びを治す治療法です。そのため、外からは ほとんど矯正装置が見えない のが特徴です。出来る限り装置を見せたくない方が選択されます。

当クリニックでは、治療目標に従いCAD/CAMテクノロジーを用いて、個々の患者さんの歯の形態に合わせたカスタムメイドの最新装置「カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニート-Incognito)」を使用しております。

カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニート-Incognito)とは

Incognito

舌側矯正治療が最も進んでいる欧州の国々で最大のシェアを持つシステムです。通常の舌側装置が既製のブラケットを用いるのに対して、インコグニートは患者さんの歯型をもとにスキャニングし、オーダーメイドのブラケットを作成し、装着します。通常の舌側矯正装置に比べて非常に薄く、そのため違和感が小さく、また装置の脱離が起こりにくいことが特徴です。

インコグニート

カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニート)トと従来の舌側矯正との比較

  • 装置の違和感が少ない
  • ワイヤー調整時間の短縮
  • 装置が外れるトラブルを軽減
  • 虫歯のリスクが減る

ページの先頭へ戻る

舌側矯正のメリット・デメリット

○メリット

  • 矯正装置が外からほとんど見えません。
  • 歯の裏側は唾液がよく環流するため、表側と比較してむし歯になりにくいです。

×デメリット

  • 治療費用が高くなります。
  • 矯正装置が舌に当たるので、初めのうちは舌が痛くなることがあります。
  • 矯正装置が舌に当たるので、初めのうちは発音しづらい場合があります。

当院では、以下のような舌側矯正装置の使い方があります。

ページの先頭へ戻る

治療方法

フルリンガル(上下ともに裏側の装置)

フルリンガル
▲フルリンガル

上下顎ともに裏側の装置を付ける方法で、通常この方法を取りますが、舌側矯正のデメリットは舌の違和感が強くなることと、治療費用が高額になることでしょう。

ハーフリンガル(上は裏側の装置、下は表側の装置)

ハーフリンガル
▲ハーフリンガル

ハーフリンガルとは、外から目立つ上の歯は裏側、あまり目立たない下の歯は表側に装置(クリアブラケット)をつけて治療する方法です。

ハーフリンガルは、ほとんど目立たず、舌の違和感や発音の問題も少なく、費用も抑えられるのでお勧めです。

上記は、患者さんおご要望に応じて使い分けるようにしております。まずはお気軽にご相談ください。

オーダーメイドの装置でヨーロッパ最大のシェア

矯正歯科医

カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニート)はコンピューターによる設計・製作を用いて患者さんの歯に合わせ、装置をオーダーメイドするため、従来の装置に比べて様々なメリットがあります。

接着面積を広く取っているため一見大きい装置に感じますが、非常に厚みが薄く、他の舌側矯正装置に比べ、発音がし易いという利点があります。

またオーダーメイドの装置のため、歯の裏側との適合が良く、脱落しづらいです。更に治療に使用するワイヤーはすべてコンピューターの設計を元にベンディングロボットが曲げているため正確です。つまり装置もワイヤーもすべてオーダーメイドのため、よりシンプルなシステムとなり良い治療結果が得られやすいのです。

舌側矯正は、世界の中で欧州がもっとも盛んです。カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニート)は、欧州の国々で最大のシェアを誇っていることからも良いシステムであることが分かるかと思います。

注意事項

海外製カスタムメイド矯正装置であるインコグニトは、

  1. 日本国医薬品医療機器等法の医療機器として認証・承認を得ていない装置です。
  2. リンガルブラケット矯正装置【インコグニト】はドイツTOP-Service fur Lingualtechnik GmbH社の製品であり、3M・ジャパン社を介して入手しています。
  3. この装置以外の日本国で承認を得ている医療機器や矯正装置を用いる治療法が存在します。
  4. インコグニトは世界の90か国以上で採用され、ヨーロッパでのシェアは60%以上です(2019 年時点)。これらの国において、重篤な副作用の報告はありません。
  5. 医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

ページの先頭へ戻る